マイクロフィルムとCD 媒体比較表 デジタルとアナログ 長所短所

マイクロフィルムCD マイクロフィルム と CD-R の
長所・短所

アナログの横綱 マイクロフィルムVS CD-Rデジタルの横綱 
◎ 特に優れている◯ 優れている△ ふつう  : × 劣っている

比較項目・ニーズ


マイクロフィルム



CD-R
規格統一性 ISO規格 (世界共通の規格) ISO規格 (世界共通の規格)
文書としての
法的証拠能力
多くの前例のある強い法的証拠能力
(認証方式・証明方式撮影が特に有効)
無し (帳簿書類等の一部分のみ有り)
ードの普及度 資料室などマイクロフィルムの取扱部署のみ × 家電並みに全国に普及(CDドライブ付PC)
チェンジャー検索速度 10〜17秒
(16mmイメージサーバーの場合)
1〜5秒(CDチェンジャー)
画像表示速度 即時 データ容量や性能により異なる(約3秒〜)
データベースの作成 入力手順と作業量はCDとほぼ同じ 入力手順と作業量はマイクロフィルムとほぼ同じ
オンライン送信操作性 可能 アナログ画像をディジタル変換(2秒) 可能
ハードの寿命 可視状態の為ハードの陳腐化はない 5〜15年でハードが陳腐化と予想される
ビューアソフトやOSの
寿命−将来の判読可能性
レンズがあれば判読可能
×
1〜10年でアプリケーションソフトやOSが変更、
又はバージョンアップや生産中止の可能性が大
媒体自体の寿命 温湿度等管理により500〜800年の期待寿命 温湿度等管理により10〜100年の期待寿命
A4紙からの縮小性 99.5%程度の縮小化省スペース化が可能 99.9%以上の縮小化・省スペース化が可能
鮮明度(プリント) 鮮明にプリント可能 鮮明にプリント可能
(入力時
高解像度に設定)
取扱い操作性 比較的面倒(フィルム形態にもよる) 比較的簡単
次世代システムへの変換 可能
(投影画像のラスターデータ化は単純)
データ間や媒体の移行(マイグレーション)は
同一メーカーでさえ 不可能が発生している。
保存媒体としての有効性 有効     世界中で有効性を認めている
(但し、取扱い方法と保管方法を正しく)
× 無効  システム開発の急速化に伴うハードや
ソフト等の陳腐化(旧式化)、不安要因が大
量入力処理は 容易に可能 容易に可能
使用実績 保存記録活用媒体として約130年の実績 記録活用媒体として約10年の実績
コスト 安価な入力費 
(被写体の状態により上下)
安価な入力費  (高解像度入力は高価)
(被写体の状態により上下)

(株) 国際マイクロ写真工業社 調査資料



      マイクロフィルム 上記表の結論: マイクロフィルム& マイクロフィルム
 マイクロフィルム の 優位性 解像力と法的証拠能力、特に保存に適した情報媒体である
         CD の 優位性 操作性と速度と普及度、 特に活用に適した情報媒体である。
 マイクロフィルム の 劣位性 操作性と普及度、 特に直接活用に適しにくい情報媒体である。
           CD の 劣位性 高解像力時の諸問題と(一部)法的証拠能力、特に保存に適しにくい情報媒体である。

故に、情報の保存や活用など多くのニーズを網羅するには、アナログ情報であるマイクロフィルムとデジタル情報であるCD―R
双方の長所で双方の短所をカバーして生かしあう ハイブリッドシステムが最良である。

紙情報(特に酸性紙が急がれる)を
マイクロフィルムで保存 、それを最新の媒体にデジタル変換して活用
アナログとデジタルの共存は今後将来にむけて保存と活用を考慮したより安全かつ効果的なシステムである。
アメリカ保存アクセス委員会:CPA推奨
(詳しくは当社にご相談下さい)


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